Hiro 重文・芦引絵の5巻全巻公開に行ってきました。
詞書の現代語訳だけでなく、絵ひとつひとつに詳しく分かりやすい解説をつけていただいたので、理解が深まりました。最後の詞書にあった未来へのメッセージは今の世にも通じるもので、とても心に沁みました。
12/21(日)に再訪問して最後の詞書を書き写しました:
«人は夢の内に楽しみにふけり、幻の内に情に慕う人を好み、浮世を厭い悟りを願う者を軽んじる。たとえ地位を極め、多くの富を蓄えたとしても煩悩に汚れた世界を離れることはできない。多くの先人もこの世の無常を説いている。それなのに人は名利を求めて苦しみ出家厭世をしようとしない。そのような中、寂而上人・奈良上人は比叡山・奈良の住坊から出て庵を結んで厭世したのは賢明な事だ。
人が情に従い恋い慕うのもこの世だけの縁ではなく前世からの契りなのだ。それなのに近頃の世の中は心根なことは二の次にして位や身分で人を選び人情を差し置いて名利を優先させる。実に憂いに満ち辛さに耐えかねる思いだ。こんな事から純粋な愛を貫き権威や名利を捨てて厭世に生きた二人の物語を書き表し、後の世の参考にしてもらおうと思ったのである。»
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