七重塔跡 - tokyo
A Go 「武蔵国分寺跡 七重塔跡」に参りました。ここは、聖武天皇が立てたというお寺、すなわち国分寺の七重塔がかつて存在した跡地でございます。
この場所を訪れ、まず感じたのはいにしえロマンでございます。七〇〇年代、聖武天皇時代に建てられたという、高さ推定六〇メートルにも及ぶ、朱色の塔があったという事実は、驚愕でございます。ビルでいうと二〇階建て規模くらいで、一二〇〇年以上も前に、重機もない時代にどうやって建てたのか、興味が尽きません。聖武天皇の壮大な国治めの事業が、現代の国家事業とは比べ物にならないほどの規模で行われたことが想像できます。当時は、天然痘の蔓延といった国家の非常事態があり、この七重塔には金字の「金光明最勝王経」が安置され、国家を救ってくださるという、国分寺建立の理由があったと伺い、当時の人々の切実な思いに胸を打たれました。
現在は、七重塔は失われ、礎石と、心柱の土台、すなわち心柱の位置に同じ太さの丸太が目安として置かれているという状態になっており、面影はほとんどありません。余計な復元をせずに、だだっ広い野原の中に塔の跡が残されている姿は、「なにもない。だが、それがいいのだ」という感想に深く頷けるものでございます。礎の部分しかなく、周囲は空き地になっておりますが、だからこそこの場所に立つと、かつての壮大な七重塔をイメージすることができ、「夢を感じる」のでございます。
この広い敷地は、散策にも最高でございますし、走り回って遊ぶにはうってつけの公園となっております。四季それぞれが楽しめますが、特に桜の季節はとても綺麗な場所として知られており、桜がたくさんあります。以前は穴場の花見スポットであったようですが、近年、混雑するようになってしまったのは少し残念でございます。それでも、ここではあまりガヤガヤせず落ち着いた感じのお花見ができ、桜吹雪を見ることもできます。地元の住民しか知らない桜の名所だと感じておりましたが、やはり綺麗に残っていて大切にされてきたことに地域の方に感謝しなければなりません。巨大なイチョウも一見の価値ありでございます。
この付近一帯は昔から広い範囲で国分寺であったことを考えると、この辺り周辺は最高に神秘的な散歩コースでございます。歴史に興味があってもなくても、のんびりしたいときにシートなどを敷いて、寝たりお弁当を食べたりするのにも良い場所でございます。
ちなみに、北側の道路が三億円事件の第二の現場だという話も耳にしましたが、そういった歴史散策も楽しめる風情豊かで素晴らしいところでございました。近くの資料館の庭に復元ミニチュア模型が置かれているそうですので、そちらを拝見すれば、より七重塔の雄大さを感じることができましょう。





